1.はじめに
こんにちは、藤田ピアノ音楽教室代表の藤田晃太朗です。 本記事では、ブルグミュラー作曲の『25の練習曲 作品100』から、特に「天使の音楽」「舟歌」「再会」の3曲に焦点をあて、演奏テクニックと表現のポイントをご紹介いたします。これらのコツを押さえることで、より味わい深い演奏が実現できると思います。
2.演奏の基本ポイント
【天使の音楽】
- ペダルの使い方 ペダルは基本的に1小節ごとに踏み替える方法がおすすめですが、特定の小節（例：1～2小節目）では音が濁りやすいので、その際は自分の耳で微妙なバランスを確認しながら調整してみましょう！この試行錯誤の過程が、演奏の奥深さを引き出します！
- 旋律ラインの表現 楽曲全体を4小節のまとまりとして捉えつつ、各小節ごとの独自のフレーズやアクセントにも注意を払いましょう。
【舟歌】
- イメージを活かす演奏 「舟歌」では、水面を漂うゴンドラをイメージしながら演奏してください。左手で波のリズムや揺れを表現し、右手で美しい旋律を際立たせる役割を担います。
- ディテール（詳細）の過剰な追求を避ける あまりにも細かいイメージにとらわれすぎると、全体の流れが抑制される可能性があるため、最終的には自分の耳で自然なバランスを感じ取り、柔軟に調整しましょう。
【再会】
- 背景と情感 この楽曲は、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第26番「告別」Op.81aの第3楽章「再会」に影響を受けています。演奏の際は、久しぶりに会う大切な人への温かな想いと期待の気持ちを心に描いてみてください。
- タッチの工夫 楽曲全体に見られるスタッカートは、再会への待望の気持ちを象徴しています。スタッカートと記載されているからと言って、鋭くなりすぎないようにしましょう。
参考文献 ブルグミュラー ２５の練習曲 作品100 Wiener Urtext 1990 校訂 種田直之 東京：音楽之友社
藤田晃太朗
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